令和元年一関高専専攻科 一般試験

 

令和2年度(((2020年度)))入学の一関高専専攻科一般試験に合格 しましたので、主に私が受けた試験の概要について報告したいと思います。倍率は2倍くらい(確か?)でした。

 

基本情報

専攻科とは高専5年生を終了し追加で2年間専門的な内容を学ぶことができます。専攻科を卒業すると4年制の大学の学部卒と同様の称号の学士を得ることができます。一関高専では学科が機械、電気情報、制御情報、物質化学の4つに分かれており、専攻科に入ると物質化学を除いた3学科はまとめて生産工学専攻となり、物質化学は物質化学工学科専攻となります。専攻科後の進路は企業に就職すること大学院に進学することが挙げられます。

専攻科のいろいろ

高専の専攻科の個人的に感じている利点と欠点を紹介します。これは私の在学している高専の専攻科の話ですので他の高専がどうなのかわかりません。

利点

  1. 学費が安い
  2. 院試に向けた勉強がしやすいといわれている
  3. 5年生に行った卒業研究の続きを行うことができる
  4. 研究室配属が早い
  5. 地域制を重視して行動できる
  6. 就職や進学の判断の先延ばしができる

2.についての補足として、専攻科から大学院に行くことが簡単だと学校側は言っています。現に他の高専の専攻科から名高い大学の大学院に進学している方もいます。他にも東北大とも提携を結んでいて行きやすいとか...?専攻科の先輩方を見てる限り簡単には見えないけど...

4.についての補足として、他の大学の研究室配属になると学部3年生の後期に配属されるためすぐに研究室が決まり研究に手をつけれるのは大きいと思います。他にも、生産工学専攻は3学科が一緒になるため研究室が他の2学科の研究室に配属されることも可能になります。他の分野に興味があったけど学科の関係上配属されなかった人や転科を考えていた人にはこれも大きいと思います。

1~6の共通点としては取り巻く環境が大きく変わることがないので落ち着いた生活ができ、学校生活のほかにも手が届くことですね。

欠点

  1. 高専の研究室に限りがある
  2. 環境が変わらないこと

高専の研究室に本当に続けたい研究室あればいいのですが他の大学の研究室のほうが魅力的に見えてしまいます。上記では利点として環境が変わらないことを挙げたのですが個人的に7年間同じ環境にいたいかといわれると微妙でした。そのため私はすべり止めという選択肢で一関高専の専攻科を選びました。

受験勉強について

以下のリンクにも書いているのですが電気通信大学の受験を考えていたので専攻科用の勉強はそこまでやっていませんでした。過去問を公式に挙げられている分を5月の中旬に解きました。また、専攻科の一般入試が本命だった電通大の推薦入試の次の日だったため、推薦入試をしくじって終わり、ズタボロの精神の中、帰りの新幹線で専攻科の過去問を同じく電通大の推薦を受けていた友人と一緒に解いていました。

2020年度電気通信大学 特別編入試験推薦 - hama1185のブログ

一般の試験内容

募集要項を参照しますが、一般入試は英語、数学、専門、面接の4つで評価されます。

専門は生産工学専攻の場合6教科のうち2教科の選択となります。また配点などは、

入学者の選抜は、学力検査(数学 100 点満点、英語 100 点満点、専門 200 点満点の合計 400 点満点)、
調査書(100 点満点)及び面接(30 点満点)の総合点で判定します。なお、学力検査の合計点が配点の50%に達しない場合、またはいずれかの科目の得点が配点の20%に達しない場合は不合格となります。

となっています。今年はこの不合格条件を満たしていない人はそのまま合格していたと思います。1教科しくじって30点台だったとしても他の3教科すべてで60点台とればいいということですね。点数公開したところ数学78点、専門164点、英語86点でした。

英語

TOEICで判断されます。式は以下の通りです。

得点=(TOEIC スコア)× 1/5 - 20
小数点以下は切り捨てます。
TOEIC スコア 600 点以上は 100 点とします。

 400点台は70点、500点台は80点台となります。早くTOEICに取り掛かりましょう。この教科は今のうちからでも行うことができますし、高得点を取っておくと他の大学の編入でも使えるのでやりましょう。私は4年生の7月に受けた初めての公開テストで275点でした笑 なにしに行ったんでしょうね。TOEICはやれば伸びます。最終的に英語の成績はスコア530点(低いけど)でした。

数学

出題範囲は基礎数学、微分積分線形代数偏微分・重積分微分方程式です。

印象として他の大学と比べ問題数が多く、基礎的な問題が多いです。基礎をしっかりこなすといいと思います。学校で使用する教科書を一通りやれば大丈夫です。ただ計算ミスや初歩的なミスがボロボロ出るのでしっかり見直ししましょう。見直しを怠ったのでミスが大量にでました。本番は40分くらい余ったので急いで解く必要はないです。落ち着いて解くべきでした...

専門

選択は以下の通りです。

生産工学専攻
材料力学・機械力学、熱力学・流体力学、電気磁気学、電気回路、制御工学、情報工学(プログラミングはC言語を使用する。)の6 分野から 2 分野選択
物質化学工学専攻
○ 共通分野
無機化学有機化学、物理化学(熱力学、化学平衡、相平衡)
○ 選択分野(化学工学または生物工学から 1 つ選択)
化学工学(物質収支、伝熱、物質移動、反応工学)
生物工学(生体分子、酵素反応速度論、代謝生化学、分子生物学入門)

今年は物質化学工学専攻の問題の難易度が高かったとか。生産工学専攻の選択は3学科の教科から2つ選択します。各学科の専門は以下の通りです。

機械  材料力学、機械力学、熱力学、流体力学

電気  電気回路、電気磁気学

制御  制御工学、情報工学

他の大学の編入対策をしていたため、電気磁気学が解けたので電気磁気学と4年生の頃に習った制御工学を選択しました。情報工学は例年はアルゴリズムやプログラミングから出題されていたのですが去年の先輩方の代から論理回路が出始め、範囲が広すぎたので諦めました。私の所属している制御情報工学科はなんでも学科なので同じ学科の友人は材料力学を選択していました笑 もっとしっかり編入勉強していれば熱力学、材料力学、電磁気学はカバーできると思います。

面接

特に困る質問は来ませんでした。それなりに対策すれば大丈夫です。

まとめ

専攻科を第一志望にしている人は席次をとって推薦をとると便利です。一般入試は本命としてもすべり止めとしてもよい選択肢だと思います。なにかありましたら私のTwitterに気軽にDMしてください。